今日はちょっと事情のあった(事情のない子なんていませんが)2ニョロのお話しです。
前回、お話させて頂いた通り、今年はずっとバタバタしています。
そのバタバタの中、やってきたこの子達。
一目見て「長期戦になりそうだ…」と分かる状態でした。
※長期戦=譲渡可能な状態にしてあげられるまで長期的な通院が必要になること
「急なお願いで申し訳ないのですが、なるべく早く、ちょっと家まで来てもらえませんか?」
「分かりました。今日、仕事が終わったら伺います。」って、21時ごろ当日のうちに急いで駆けつけてくれました。
ありがたい事です。
フェレット2匹一緒に幸せになりました/ご支援のご報告
ケージの前に腰を降ろすなり、「あららら…あなた、お目めどうしたの?」って抱きあげたこの子ちゃん
長年の経験からでしょう…「これ、結膜炎の症状じゃない気がする」って、確かにこの子からは、さすけと同じニオイがしていました。
ちょっとめくってみたら
痛かっただろうに…今日までよく頑張ったね。
人間同士では会話をするので口臭が分かりやすいですが、しゃべらないこの子達も嗅ぐと歯槽膿漏などのトラブルがある子の口は独特で特有のニオイがします。
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もう1人の子は、パット見は元気そうに見えるのですが
なんだかすごくヒョロヒョロで
この写真ではあまり分からないかもですが、抱っこをしたら骨に直接触れてしまうくらいガリガリで、床に降ろすとヨロヨロフラフラしていて真っ直ぐ歩くことができませんでした。
その二人を「うちで、お引き受けします」と、そのまま預かりさんを引き受けて下さいました。
長期戦=「ゆっくり元気になれば良い」と言ってくれるから預かりさん
翌日すぐに
【バタスコ】
リンパ節問題なし
副腎右4㎜左2.8㎜
肝臓 肝嚢胞か肝臓腫瘍の疑い有(4㎜程度)要経過観察
目の腫れ 歯からの影響と思われるため、とりあえず2週間の投薬で経過観察。必要なら抜歯検討。
軽い処置
【ブレイズ】
脾臓、他、臓器が容易に触れるほど痩せてる
ので、エコー検査
が、特に問題はみられず
ひとまず、「痩せすぎ改善」が当面の目標
2匹共、レボリューション投与
と報告をもらいまして、やっぱり少し時間がかかりそうだなぁ…と思っていたら、「少しずつでも確実に元気になってもらえるよう、しっかりお世話させてもらいます」って。
本当にありがたい事です。
「ゆっくりやっていこう、家の子になってさ」って、里親さま決定のお知らせ
病院で診察をしてもらって、今後の方針が決まって、「さあこれからしっかりじっくりやっていこう!」という初日からトラブル発生。
「ブレイズさんがご飯をまったく食べないんです」と。
環境の変化に順応できるまで少し時間がかかる子は時々いるので、一日くらいなら、そんなに珍しいことではありませんが、その状態が2日も3日も続くのは怖いし、しかもそれが、瘦せすぎの改善が必要な子となったらそんなに悠長な事を言っている時間はありません。
預かりさんは、ありとあらゆるフェレットフードからキャットフードからあれやこれやと「なんでも良いからとにかく口から食べてくれるものを!」ってすぐに買いに走ってくれてあれもこれもと試してくれたそうですが、それでも「食べない」と。
何日も様子見を続けていられる体力はこの子にはそもそも無いのは明らかですから、すぐに病院で点滴処置を受けさせてくれて、更に詳しい検査を受けさせてくれて、本当に付き切りといっても過言ではないくらい「とりあえず、まずは普通の生活が送れるようになる」を目指してやってくださいました。
もちろん、その間だってバタスコちゃんの方も、軽く処置はしてもらったもののだからって放っておいて良い状態ではありませんので、毎日、清潔にして投薬して…って、大変だったと思いますが、2週間後には「いったん落ち着いています」と報告をもらえました。
ですが、根本的な治療をしたわけではないので、あくまでも「今は落ち着いているだけ」の状態。
肝臓も経過観察は続くし、副腎も心配…
ブレイズちゃんも、その後の数回の点滴処置と毎日のお薬で「やっと普通にご飯を食べて、普通に暮らせる程度にまで回復してくれています」と。
「痩せすぎ」を脱してくれた報告を聞いて一安心ではあったのですが、そこからなかなか体重が増えず、ずっと「痩せてる」状態なのは続いていて、獣医さんからも「これ!という原因が分からない以上、色々と試しながら様子をみていくしかないと思います」とのことで…
そのままそれをこの子の特徴(個性)として受け入れて下さる里親さんを募集するしかないかな、でも、ここでまた環境を変えたらこの子はまたガリガリになってしまわないか、そんな事になってもし体力がもたなかったら…って、ずーっと「どうしてあげたらこの子は幸せになれるかな」と毎日毎日、預かりさんと話し合っていたある日、預かりさんから
「あの…このまま我が家でゆっくり暮らしていってもらうっていうのはダメですか?」と、そのまま里親さんになってくださるお申し出を頂きました。
せっかく元気になってきてくれているのに今また環境を変えてまた体調を崩したら今度こそこの子は死んでしまうかもしれない。だからといって、ゴールが定まっていないまったく見えてさえいないのにその間ずっと「預かりっ子」として宙ぶらりんのままなのは私の気持ちとしてちょっと…。しっかり落ち着いて体調回復に専念してもらいたい。って、この子達のことを一番に考えて出してくれた「うちの子としてお迎えしたいです」でした。
※これは預かりさんそれぞれの考え方、その子の状態、による違いです。
そのままお迎えを考えて下さる方も、素敵なご縁に繋がる日まで素敵なご縁に繋がるようにと精一杯お世話をして下さる方も、預かりさんは皆さんが「その子のために」毎日を過ごして下さっているし、全員が「その子が一番幸せになれるように」を常に考えて下さっています。
医療費のご報告
「里親として…というより、これはうちの子達にかかった医療費ですから、精算して頂くわけにはいきません。まだお家が決まっていない子達に使ってあげて下さい。」と全額をいたちのおうちに寄付という形にして下さいました。
とてもありがたいです。
この子達はそんなとっても素敵なパパとママのお家の子としてお迎えしてもらえました。
2ニョロともまだこれからもマメな通院が必要な状態だけれど、もう何も心配ありません。
ずっとのお家が決まったんだもの、もう何も心配しないでゆっくり自分たちのペースでのんびり元気になれば良いよね。
次回も幸せ報告が続きます。
お振込み頂いているご支援のご報告は次回の記事でさせて頂きます。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡