「あなたは保護活動をしてるんだから、あのようなツイートは控えるべきだと思います。」とお叱りを受けました。
私の立場や色々を心配して言ってくれたのは分かるのですが、本当にそう思ってくれているのだとしたら「それこそが問題だ」と私が常日頃からずっとそれを思ってきている事なので、今日はそのお話しをさせて頂こうと思います。
ここをお読み頂く皆さまには耳タコ過ぎて申し訳ないのですが、まず、いたちのおうちは「保護を必要とする子がいないペット社会にしていくこと」これが活動主旨です。
だから、その目的が達成されるという事は、私が今やっている全ての事が「もうする必要がない事」、私は「もういなくて良い人」な世界になっているという事です。
なので、保護活動が生活の中心で、保護活動に命を懸けて、るみたいな、保護活動というそれ自体が無くなったら困るみたいな方々とは時々、派手に衝突をします。
間違わないで欲しいのですが、そうならざるを得ない方々がいるのは事実です。
そういう本域の方々と私が今ここで言う「保護活動が無くなったら困る人」は全くの別物なので、そこだけちょっと、皆さまの頭の中でも整理をつけておいて頂きたく…って、そうだなぁ…例えば、私財をなげうって保護活動に専念されておられる方のお話しを見たり聞いたりされた事はありませんか?
そういう方の8割は多分、本当の「本域の方」です。
残りの2割も多分、初めはそうだったはずなのでしょうが、悲しいかな、自身がそういう状況にあるもんだから、ってか、そこにしか自分の存在理由が無い(と思いこんでいる)から、それを守るのに必死になっちゃって、そのうちに保護活動をしているんだか、活動するためのそれを作ってるんだか、傍から見たらもう何やってんのか「それの何が保護なの?」って人、いますでしょ?
そうやって、心も体も、その生活の全てを保護活動に捧げる一種の依存のような、現実を見ずに保護活動に陶酔しているかのような、考え方・精神状態にある「可哀想な子を作る」人とは私は合わないですってお話しです。
現代社会で暮らしている中での色々を無視したり、全てを犠牲にしたりする事を「保護の精神」だとかって言い出したら、そんなのはもう、ただの「自分勝手でおかしな人」で、全然、健全では無いって私は思います。
のめり込む気持ちは分かるのですが、いたちのおうちはそうでは無いので、今日は、いたちのおうちと携わって下さっている皆さんにお話ししている事を、保護とかそういう事とは無縁だよって皆さまにもそこを知っておいて欲しいのです。
支援を募る事はやましい事では無い、あなた一人が犠牲になったところで何も救えやしないんだから周りに頼れ!
昔々に所属していたボラ団体では、活動に参加する時には「貴金属は付けてくるな!」「一目で分かる有名ブランド(例えばナイキのスニーカーでも)は身に着けるな!」「メイクは薄めで!」って決まり事がいくつかありました。
その理由は、みずぼらしい恰好をして一生懸命に打ち込んでいるように周りから見えないと寄付金が集まらないからだとはっきりそういう説明を受けました。
アクセサリーをジャラジャラ付けた派手な恰好のけばいメイクのその首から「募金にご協力をお願いします」と下げられた募金箱と
全てをこの活動に捧げているから身なりに構っている時間もお金も私にはありませんだから募金にご協力をお願いしますって悲壮感を漂わせたそれとでは、
確かに心象は全く違ってくる事は分かります。
こういう言い方はよく無いのですが、昭和の時代にはよくあった典型的な、同情心に付け込んで人を騙すみたいな浅はかなやり口です。
もちろん、今でも、一発の企画イベントで終わらせるのならその作戦でそこそこは通用するかとは思います。
が、今や時代はもう令和なのですよ。
SNSがこれだけ発達している現代社会で、嘘は通用しません。
いくらその場ではみずぼらしい恰好をしていたって、「普段は普通に暮らしてる」って、すぐにバレちゃうんだから、そんな事をする必要は無いんです。
真っ当に支援を募る事はやましい事では無いのだから、まっとうに「協力して下さい」って普通にお願いすれば良いんです。
誹謗中傷は出る、でも「出来る人が出来る事をやれば良い」の理想論じゃ、もう追いつかないって言っていかなきゃ、全員が潰れるだけ
先日、とある個人ボラさんの
という書き込みを目にしました。
もうね、本当、これ、ずっとこれ、今もこれ、きっと今後も無くなる事は無いこれ
「お願いする事で受ける誹謗中傷」
これが怖くて、声をあげられなくて無理して頑張って潰れていった活動者さん達をたくさん見てきました。
保護を必要とする子は全然いなくなってなんかいないのに、保護という活動をしている人達がどんどんいなくなっていくんです。
金銭的な理由でか、何もしていない人達から受ける誹謗中傷で。
いたちのおうちが初めて支援を募ったあの時
「ご自身の力だけでやっておられたあなたを尊敬していましたが、ガッカリしました」
「そもそもあなたが好きでやってる事なのに、お金を下さいとか筋違いだと思います」
等々って、直接メッセージを送ってこられた方が数名います。
「どっかの詐欺集団とやってる事が同じだ」と書かれたブログ記事の報告もありました。
私は好きで保護活動をやっているわけではありません。
保護しないといけないフェレットがいるからやってるだけです。
最初は「出来る人が出来る事をやれば良い」で回ってきていたそれが、出来る人同士で協力し合ってももう回らなくなってきているから、その「出来る人」を増やさなきゃ、出来る事に協力して下さいってお願いしないともう回らないんですって話だったはずなんですけども…
これまでも散々散々言ってきていますけど、本当に全く全然やりたくないんで、「もう辞めます」って私はいつでもそれを言えます。
今ここで「じゃあ辞めます」って辞めたって良いんです。
でも、私が今この場で辞めたからって、保護しなきゃいけないフェレットはいます、出ます。
そしたら私じゃない誰かが私のそれをやるのです。
だって誰かがそれをしないと死ぬフェレットがでるだけだから、そんなのダメだって誰かが必ず動くんです。
そしたら今度はその誰かがお金に困って潰れるか、支援を募って誹謗中傷に潰されるか、って、だけなのですよ。
だったら、その役目はいたちのおうちが担うから、だから、せめて現場が回っていくよう、どうかその手は止めないで下さい、いつか保護が0になるその日まで一緒に保護活動を続けていきましょうって…
たったそれだけのすごくシンプルな話です。
批判、誹謗中傷とは?
Wikipedia
批判:良い所、悪い所をはっきり見分け、評価・判定すること。
誹謗:他人を悪く言うこと。そしること。
中傷: 根拠のない事を言いふらして、他人の名誉を傷つけること。
誹謗中傷:根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること。
これだけ色々と、特にTwitterでは「中の人」として明け透けにベラベラ何でも話しているので、私についての「良い所」「悪い所」の評価は、そりゃ、それぞれ皆さんの中にあるかとは思います。
けど、いたちのおうちとしては、いつだってその場その場で最善を尽くしてきているつもりなので、もしそれが「悪い所」だとあなたに思われたとしても、うちには「もうそれ以上はできない」か、それを「しない理由がある」からそうしている結果ですので、でしたらあなたが思う「良い」やり方でやってあげて下さい、出来る事があれば協力はさせて頂きますという姿勢です。
そもそも、何もしていない人からの評価だとかって「どの立ち位置から言ってんの?人の評価なんかしていないでだったらあなたがやったら良いじゃない?」でしか無いし、誹謗中傷に関しては「プロバイダ責任制限法って知ってる?」で終わりです。
まぁ、でも、何と言いますか…恵まれている事に今言ったように明け透けにベラベラ話している私を知ったうえで、それでも、「自分には出来ない事をやってくれてありがとう」とか「頑張って下さい」とかって温かいお言葉を頂いたり、ご支援くださる方々の方が何倍も何百倍も多いです。
だから、いたちのおうちは誹謗中傷では潰れずにやってこれています。
これからも、信用を失うような事はしないと約束しますので、どうか、支えて下さいね。
その代わり、いたちのおうちは個人ボラさん達の支えになるし全員しっかり守ります。
長くなってきたので、ここでいったんその収支報告を出しますね。
収支報告
フェレットの保護活動ついに支援を募ることにした経緯
今までずっと、とある私の考えで頑なにしてこなかった「募金のお願い」を、いたちのおうちが初めてしました。 それを、状況に合 ...
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ご支援頂いたお金の中間報告(8月精算分)
いたちのおうちは、「これがうちのやり方です」としている基本的な事はありますが、そこだけ同意して頂いていたら、あとは個人ボ ...
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フェレット預かり保護(飼育受託)期間満了「こはねちゃんと申します」諸々のご報告(9月10月精算分)
令和2年8月5日より、「善良な管理者の注意をもって、適切に保管(飼育)します」という契約の元で警察署より飼育委託を受けて ...
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11月5日に、いたちのおうち預かりの子の保管期間が明けたので、ご支援頂いたお金から病院代その他のお金を全て精算し、「ワクチン代だけ里親さんにご負担頂く」という形で里親募集を開始しました。
その時期に開腹手術を必要とする保護っ子がいる事は前から分かっていたので、
「手術、無事に終わったよ」の報告をもらった時点で、いたちのおうちがご支援頂いてきた口座のお金を全部(百円単位では残っています)そちらに送金させて頂きました。
全額には足りていないけど送金45,000円(送金料100円)がそうです。
ちなみに、9月15日にお振込み頂いている1,5000円は、個人宅からのレスキュー案件としてお受けした子達へ「少ないですがあの時にかかったお金やあの子達にかかる生活費に充てて下さい」と元親さんからお振り込み頂いたお金で、いたちのおうちへの支援金ではありませんので、その通りにお渡し済みです。(一時借り入れ金として私のポケットから精算したので記帳がずれています。)
記帳がこの日で止まっているので今日までに、ご支援頂いていたらまたちょっと変わってきますが、「ご協力をお願いします」とお願いしたあの日からこの記事を書き始めた11月中旬までにご支援頂いたお金は、こちらをもって全ての金額の収支報告となります。
自分にお金を使ってるくせに支援を募るのはおかしい!がおかしい!!
さてここで、やっと冒頭の「保護活動をしているなら、あのようなツイートは控えるべきだと思います。」についてですが、この投稿に対してのそれでした
出掛けたついでにピンクのちっちゃい可愛いランタン買ってきたぁ♪
…ゴミだったぁあ♪
(覗きに来てるのは、こはねちゃん) pic.twitter.com/GNtlNjTOqS
— 滝川(いたちのおうちの中の人) (@MaikoTakigawa) November 15, 2020
「募金を集めてまで保護活動をしてるあなたから無駄遣いをしてる報告ははっきり言って気分が悪いです」(原文まま)との事だったのですけど、「これがなぜ無駄遣いなのですか?買ってきた物が不良品だったって報告なんですけど?」というそもバナ(そもそもの話し)は置いておくとして…
保護活動者たちがそれぞれ自分のお金で保護活動をしているというだけの事であって、ご支援頂いたお金はご支援頂いたお金ですので、活動経費以外に使う事はありません。
っていうか、使えないんです。
人道的な事としてはもちろんですが、現実的なお話しとして、活動経費以外にまで使えるほどのご支援は頂いていません、ぶっちゃけた言い方をすれば「そもそも全然、足りてない」んです。
支援金だけで全てが賄えている活動者の話しだなんて、よっぽどの大手企業がスポンサーに付いているか、それこそ本当に何やってんのか分からないけどアピールだけは派手だったり、詐欺まがいの寄付金集めをしてるだとかって所くらいでしか聞いた事がありません。
実際にね
全て精算して、あとは里親さんとのご縁を待つばかりの状態に入ってすぐ、保護っ子ちゃんが体調を崩しました。
日付の通りこれは「ワクチン代しか請求しない」と募集要項を出して、「うちはもうこの段階まで無事にきたので、そちらでの活動資金(手術費用)に充てて下さい」って、全額を送金した後での事です。
当然、この病院代は病院へ連れて行ったボラが個人で負担するほかはありません。
病院代がかかっていない子達だって「生き物を生かし続ける」んだから、毎日、毎日、お金はかかっているのですよ。
まとめ
皆さまからご支援頂いたお金は有難く、全て保護っ子のため、保護活動の資金として使わせて頂きました。
が、今日現在でも保管期間が明けていない保護っ子はいます。
いたちのおうちが看板を掲げてから今日までの数年間「保護っ子がいない」という日は、たったの一日もありません。
いつもどこかのボラさんが、時間もお金も保護っ子のために費やしておられます。
- 少しでも「やれる一人だけにかかる負担」が減るように、
- ○○だから、何だからって、保護活動をしている事を理由に、その誰かだけが周りの目を気にして縮こまって暮らさなきゃいけないのなんておかしいと思うから、
いたちのおうちは今後も、ご支援を募りますし、「皆で一緒に考えて下さい」って言うし、ニョロリストの輪を広げていきたいし、あれもするし、これもします。
「皆で、皆が、全てのフェレットの幸せのために」ご協力をお願いいたします。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡