保護フェレット

雷おいちゃん

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ちっちゃいブチ切れお姫様この子ちゃん【フェレット医療費その他のご報告】

X(旧Twitter)でずっと「ブチ切れお姫」「この子ちゃん」としてご紹介させてもらってきたアイキャッチで可愛いこちらの子。

Twitterをやっていない方の中でも、当ブログで前に一度、里親さんの募集をさせて頂いた事があるので覚えてる方もおられるかもしれません。

レスキュー依頼からの引取り

里親募集

募集中止

体調不良の投薬開始

なかなか治らずお薬変更

それでも治らず診断的治療の根本的な見直し

今度こそ回復に向かってくれるかのように見られたのもつかの間また逆戻りしてしまった結果を受けて詳細な検査、今度こそ、今度こそを繰り返して、多少の上がり下がりはあるもののトータルすると緩いペースで下降し続けている体調に「これ以上、体重が落ちたら命が危ない」と、回復は見込めなくても命を繋ぐための処置が必要と診断され毎日点滴をしてもらいに通いました。

等々などなどであっという間に3ヶ月が過ぎました。

その間、色々な事がありました。

大きな決断をいくつかしました。

今日はその色々をご報告させて頂こうと思います。

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レスキュー依頼からの引取りフェレット「ひまわり」ちゃんのご報告

お引き受け時「この子はもともとお腹が緩いみたいで今もちょっと下痢してます。それ以外は特に問題ありません。」と報告を受けていました。

環境の変化もあるし、応募がきたらその旨を説明する形にして様子を見ながら里親募集開始。

常時ユルユルウンチ、時々、形あり。

別の理由でですが、いったん里親募集を中止。

その間ずっと整腸剤を飲ませながら様子を見ていましたが、一向に落ち着く気配はなく、そのうちこのような状況(『好きでも一緒にいられない相性がある』)に至り、もちろんそれがきっかけというわけではありませんが、整腸剤から「下痢止め」に処方が変わったのはその頃です。

大体どのお薬も1週間~10日前後の処方ですが、飲み始めは「お!?今度は効いてくれるか!」と思うような変化があっても数日後にはまた同じ状態に戻ってしまう、もしくはその間に数日だけ「お!?効いてきたか?」と思うような時があってもその一瞬だけでそれっきり。

そんな状態が続き、検査の結果では腸が腫れている事が分かっていたのですが、腫れているから下痢をしているのか、長い期間下痢が続いているから腫れているのか、それはもう重大なことではなく、それより「今はとにかく脱水を防いで栄養をいれて命を繋がなければ」という治療に変わりました。

ずっと頑張ってるこの子ちゃんの治療のこと

里親募集は期間がとても短かったため応募者さんは0でした。

でも、誰がどう見てもとっても可愛い外見でガブガブブチギレている様子は玄人受けがとんでもなく良かったので、再開したらすぐに決まるかなって別に何も不安はありませんでした。

一時預かりさんが会いに来てくれた時「お腹がもう少しよくなったらうちにおいでね」って言ってくれました。

引取りが一緒だった子の里親さんも「うちに来たら良いじゃん」って言ってくれました。

別の用事でですが、たまたま我が家に来たフェレ飼いの友人はチョチョチョチョって走りまわるこの子の姿にすっかりメロンメロンになっていました。

膝に乗せたまま眠ってしまったこの子ちゃんをずーっとなでながら何時間も過ごしている友人もいました。

とにかく、「可愛い」「可愛い」って会えばみんなが一目でメロメロ。

そんな皆が待ってる。早くよくなろうね。って、毎日、毎日、不味いお薬を頑張ったし、毎日、毎日、病院での点滴も頑張りました。

治療のお陰でギリギリ現状維持…にもなってない現実

点滴に毎日通って体重の減りは止まったけどうんちの改善は相変わらず見られないある日、先生から今後についてのお話しがありました。

数ヶ月間来る日も来る日もずっと診てきてくれた先生です。

これまで続けてきた治療の結果が今であること、これから先も毎日その点滴に通うことについて「この先、劇的な回復が待ってるとかそういう期待は持てないと思って下さい。この治療だってずっと続けていればずっとこの調子が続くというわけではありません。緩やかに少しずつ下降していく生命力を頑張ってほんの少し繋ぎとめている程度にしかなっていないというのが現状です。」と。

分かりやすくはっきりと言ってくれるその先生が私は好きです。

こういう説明をしたら「それならもうこれからはゆっくりお家で過ごします」と治療はそこでおしまいにする選択をされる飼い主さんも多いというお話もしてくれました。

それはもう今が『その時』だというお話しであることは分かりましたが、「そうなんですね、分かりました。」とはどうしても言えず、「この治療を続ける事で何かデメリットはあるのでしょうか?」なんて聞いてしまいました。

先生は別に驚く様子は無かったけど少し考えるような間があってから「んー、そうですね…この子がどれくらいそれを感じているのかは分からないけど少なからず点滴(病院にくること)のストレスがあるとしたらそれがまず一つ。あとはやはり経済的なお話が一番大きいですかね。」

「あぁ…でも、だったら…もう少しだけ…続けられる限り続けてあげたいんですけど。」

「分かりました。頑張りましょう。」

回復のための治療ではなく、命を繋ぐためだけの治療

通院がすっかり私とこの子ちゃんの毎日のルーティンと化したある時、ちょっとした問題が起きました。

私のワクチン接種です。

これまで4回とも全て接種後数日間は、腕が上がらない、発熱、悪寒、節々の痛み、頭痛、倦怠感って巷で言われている副反応ほぼコンプリート状態で過ごしてきた覚えがあるのでさて困った。

「~というわけなんですけど、その間どうしたら良いでしょうか」

「いや…それは我々(獣医)ではなくお医者さん(人間の)に聞いてもらうしか…」って、そりゃそうです、失礼しました。

帰宅してすぐあわよくばその間、預かってもらえないか代わりに点滴に通ってもらえないかと打診するために「こちらで出来る事があれば何でも言って下さい」と言ってくれていたフェレ飼いの友人に連絡をしました。

もう会話の内容は忘れてしまいましたが、その間は友人宅で預かってもらって友人のかかりつけの病院でやってもらえないか聞いてみよう。とりあえず一度そちらの先生に相談しよう。みたいな流れだったと思います。(※その友人に紹介してもらって少し前から我が家の子達もセカオピでお世話になっています。)

当日、その場でこれまで受けてきている点滴の成分の確認をして

「~というわけなんですけど」

「となると…、僕としてはこういうアプローチもありかなと思うのですが」と、これまでの先生とはまた違った角度からの別の治療方法をその先生は提示してくれました。

なんやかんやで、そこから一ヶ月になります。

少し体重が増えました。でも、先生的には「もう少し回復の勢いが欲しいところですね…」として、お薬をまた少し変えて「頑張りましょう」と言ってくれました。

この子ちゃんの医療費
フェレット医療費

344,520円

皆さまからのご支援をありがたくこの子ちゃんの医療費の一部にあてさせて頂きました。

温かいお気持ちにいつも感謝しております。本当にありがとうございます。

ご報告「ひまわり」ちゃん

この子ちゃんは当初「ちゃんと治って元気になったら里親さんを募集する子」でした。

が、これまでの治療の結果を受け、獣医さんの見解では「先天性の疾患だったんだと思います(治るものではない)」とのことでした。

若いうちは自身の体力その他で「ただ単にお腹が弱い子」という見立てでもなんとかやってこれていたのかもしれませんが、もう6才になるこの子の今後にその見立ては通用しなくなってきたという事なのでしょう。

今回のお薬も効かなければまた次の方法を私は先生に考えてもらいたいと思っています。

今回だしてもらったお薬は2週間分で85,750円。

そうやって今後一生の投薬、命を繋ぐための治療、が必要になるであろうこの子に「治ったら何々」という目標はもう立ててあげる事から叶わないという事実は随分と前に受け入れました。

先ほど、「皆さまからのご支援をこの子の医療費の一部にあてさせて頂きました」とご報告させて頂いたのは、もちろん金額が金額ですのでご支援頂いているお金からだけでは捻出できていないという現実的なことも理由の一つではありますが、それよりもあの時、この子にとってのよりよく生きるための選択の一つに「病院での治療をやめてゆっくりお家で過ごさせてあげる事」を提案されたあの時、私はその選択肢を「それはまだ今じゃない」と心の中で蹴りました。

動物たちは長生きしたいと思っていないという説は知っています。

5年6年と一緒にいた飼い主さんと離れたこの子が何を望んでいるのか私には分かりません。

でも私はこの子の体にまだその力が残っているなら、サポートさえすればもう少し長く生きられるのなら、少しでも長くその時まで生きて欲しいです。

だからといって、その間ずっと永遠に「保護っ子扱い」だなんて、それはそれで私の保護活動の信念信条から外れます。

いたちのおうちの信念・信条

保護活動の常套手段の一つとして、ずっとご支援を募り続けるために医療費がかかる子をいつまでも「保護っ子」としてわざと手元に残しておくというやり方は昔から確かにあるっちゃあるのですが、いたちのおうちはそういう事はしたくないです。これまでもそんな事はした事ないし、これからもしません。

日本にいるフェレットは皆、誰かの家族になるために生まれてきた子達です。

これはキラキラお花畑の綺麗事ポエム表現でそう言っているわけではありませんので、そう誤解を招かないよう言い方を変えましょう。

日本にいるフェレット達は全員がペットとしての需要のために繫殖、販売された動物です。

そうやって家族になるために生まれてきた子達の保護をしているのに、誰の家族にもしてあげるつもりがないその行動は「フェレットの保護とは言わない」と私は思っています。

また、この活動をずっと続けていく事を私は目標としていません。

いつか終わる日がくる事(保護を必要とする子がでないペット社会)を目標としているから、活動の継続を目的としたお金を得るために「保護(っ子)を作り出す」ようなことはしません

先天的なものだったとはいえ、環境の変化が引き金になったのだとしたら、年齢的なことを考えたら、、、、

「そういう選択肢もあると先生は言っていたけど、私はもう少しあなたちゃんの可能性に賭けたいです。少しでも穏やかな時間が少しでも長く続く方法をもう少し探したいという私のエゴに付き合ってもらえませんか?我が家の一員として腰を据えて。どうでしょう、ここで私の娘として暮らしませんか?」

了承してくれたかは分からないけど、「この子ちゃん」は、「ひまわり」って名前になりました。

ちょうど今が月末ということ、ちょうど3ヶ月分の領収書が手元にあるので「お引き受けしてから3ヶ月で医療費はこれくらいです」と、なので今回掲載した医療費のご報告は収支報告の一部というより活動記録の報告という形でご確認頂けたらと思います。

ご支援頂ける皆さまへ

「幸せになりました/幸せにします」の記事をお読み頂く機会が増えているからでしょうか、医療費のかかる子の保護が続いている事を知って下さってなのでしょうね、有り難いことに「何かできることはありませんか?」「ご支援先とかないんですか?」のお声を頂き大変に感謝しております。

【ゆうちょ銀行】

記号10110 番号58217451 イタチノオウチ

【店名】0一八(読み ゼロイチハチ)

【店番】018

【預金種目】普通預金

【口座番号】5821745

ご支援を頂けることはもちろん大変にありがたい事です。

ですが、まず、保護っ子たちへ気持ちを向けて頂けること、その温かい気持ちが本当に有り難いです。

その気持ちごと全部「保護を必要とする子が出ない/出さないペット社会にするために」大切にあてさせて頂きます。

いつも本当にありがとうございます。

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

-いたち(フェレット)
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