フェレットショー「Autumn Ferret Show 2019」に参加してきました。
長いフェレット生活で初めてのことです。
もちろん、ずっと前からその存在は知っていました。
何となくな話くらいは黙ってたって耳に入ってきていました。
もう一度、言います。
存在を知っている程度のものについて何となくな話しをただ聞いていただけ。
はい、これ、何が言いたいのか、もうお分かり頂けますね?
こんなにもいい加減な、もはや情報にすらもなっていない土台がそれに対して勝手なイメージを抱く。
人生で一番、無駄な事、脳みその無駄遣いってやつを私はある時期、恥ずかしながらしていました。
ニョロ友の輪が少しづつ広がっていって、「フェレットショー」について、参加されたことがある方からリアルなお話を聞く機会が持てるようになって、「あれ?聞いてた話、思ってた事と何か違う…のか?」なんて気付き始めてからは割と早かったです。
「そういう場所ならぜひ一度、行ってみたいなぁ…」
とは思っても、いかんせん開催場所が遠い!!!
もともとが出不精で腰が重い私じゃなくたって、東京から岐阜(以前は静岡でも開催されてましたよね)って距離は「どれちょっと行ってみようか」なんて気軽に行ける距離じゃないと思うのですよ。
だから、機会があったらそのうちに…なんてボンヤリ思っていたら、お声がけを頂きました。
「フェレットショー」への誤解と偏見
「フェレットショー」という言葉に「フェレットの品評会」というイメージを持ち、勝手にネガティブな意味合いのそれで一時期の私は捉えていました。
その頃ちょうど犬や猫を扱う大きな保護団体から抜け、あっちぶつかりこっちぶつかりしながらも個人ボラとしてお引き受けしたワンちゃんの看取りを期に、「フェレットのみの活動者としてやっていこう」と決めたあの当時の事でした。
そのお話はこちら等でもチラリと長々していますが、「フェレットのための活動をする」と決めた私は、あっちから叩かれ、こっちから非難され、かつての仲間たちからも「他の動物は見殺しにすると捉えて良いんだね?」なんて言葉が直接届いたりして
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ちょっと病んでいたんだと思います。
「保護活動者」と名乗る事自体に嫌気がさして、でも、「守らなきゃいけないフェレットがいるんだから!私はそれをやる!」って意地になっていたんだと思います。
そんな精神状態だったから「品評会だなんて!何を吞気な事をっ!!」って勝手にふてくされていたのです…
ちゃんと本当の事を知ろうともせず、勝手にいじけていただけなのです。
だから、今回、ずっとお世話になってきた関西で活動されているニョロボラさんの「保護について知ってもらいたくてブースを出すことにした」って言葉に「何かお手伝いできる事はありませんか?」とすぐに飛びつきました。
決まる…ポンポン決まっていくから「行く」って最初から決まってたんじゃないかとさえ思った流れ
まず、お手伝いの一つとして「ブースで配るチラシを作って欲しい」と言われました。
お安い御用です!ったって、もちろん私にはそんなことは出来ませんから、すぐに友達を頼りました。
あくまでも「いたちっこ」さんのお手伝いと思って最初は「いたちのおうち」は載せていなかったのですが、「載せた方が”輪が広がる”でしょ」って…そうだった。
この「いたちっこ」さんと「いたちのおうち」の共通の理念はたくさんあるけど、そのうちの大きな1つが
ニョロリスト(フェレ飼い)同士で横の繋がりを持って欲しい
◆フェレ友さんと繋がって!!
フェレットちゃんの病気はもちろんのこと、
災害や 飼い主さん自身に何か起きた時にも
きっと誰かが、アドバイスをくれたり助けてくれる。
特別な仲良しさんじゃなくてもいい!
フェレットと一緒に生活している人にしかわからないことがたくさんあるから。。。
引用:もなかおばさんのいたちっこ より
です。
今回、いたちっこさんといたちのおうちが一緒にいたという事で少々誤解を招いた部分があるようですが、私たちは別に「大きな組織」みたいなものを作りたくて協力関係にあるわけではありません。
当ブログでもいつも言っているように、皆に「横の繋がり」を持って欲しいのです。
誰が上とか下とか、どこのグループだとかやれどこの傘下だとかそんなことじゃなく、ただ「困った」「助けて」を言い合える場所を持って欲しいだけなのです。
そのために私たちを使って下さいという意味で、今回は両者のそれを載せました。
「関西」「関東」と表記してしまったため、会場でチラシを手にされた方から「中部(九州・北陸・東北・北海道)には(活動者は)いないのですか?」というご質問を受けましたが、全然!全然そんなことはないです。
ただ、今回は急だったこと、他の地域で活動されている皆さんには個人さんが多いのでお名前を掲載して良いのか確認をとる時間がなかったこと、等々の理由から、この二つを便宜上掲載しているだけです。
もちろん、どこの地域にお住まいの方でも「困った」の連絡はどちらにして頂いても構いません。
近くにいる活動者やニョロリストに私たちがお繋ぎします!
だからどうか、距離や何かで遠慮したりはしないで下さい。
どうかどうか「横の繋がり」を持つことを躊躇わないで下さいね。
横の繋がりといえば!から、やっぱりどんどんフェレショに行く事が決まっていく
そんなこんなで「フェレショのお手伝いをさせてもらうんだぁ」なんて、その準備期間中に遊びに行ったフェレットカーニバル展で「けども行き方が分からなくて」みたいなそんな話しをしていたら「だったら私が乗せて行きましょうか?」って声をかけて下さった方がいました。
そうこの『ここでここに繋がる?!って鳥肌がたったご縁』のお話の続きです。
「名古屋駅に何時に来てもらえれば」だなんて、大変に有難いお申し出を頂きまして、私はすっかりその気になっていました。
その話を主人にしたら
「いやいやそんな…よそ様にそんな風にお世話になるくらいなら(新幹線になるか車になるかは分からないけど)俺が連れて行くから」みたいな話になって
それを近くのニョロ友に話したら
「じゃあ、皆で一緒に車で行きませんか?」となって
結局、皆で遠足気分で車で家から連れて行ってもらえることになりました!
なんてスムーズな流れなんでしょ♡
当日は「配るようのお菓子とかあると良いかも」ってアドバイスをもらっていたので、お菓子をたくさん買って、朝4:30に出発!
で、結局フェレットショーって何をする所なの?
うーん…
これは結局、私には説明できません。
Twitterではその日にそのまま実況をしていたので、ご覧頂いている方もいらっしゃるかとは思うのですが、私は「この子があの子かぁ」「わぁ!会いたかったよぉ」って、そこかしこにいる会いたかったニョロ達に挨拶をして回りに会場内をほっつき歩いていただけなので…
ただ、昔に私が一番引っかかっていた「ジャッジ」は当然ありました。
でもそれはあの頃私が勝手に思っていたような「品評会」ではなかったです。
フェレットショーの「審査」とは
何を見てくれているのかとかそういう具体的な事は分かりません。
ので、次回のエントリーの参考にとお考えの方には微塵もお役に立てません。悪しからず。
知人のニョロの番の時にちょっとその様子を見ていましたが、何やらモミモミされているように見えました(骨格や筋肉の付き方を見てくれているのだそうです)
また、その時には「不公平にならないように」どこのお家のニョロか分からない状態で見てくれているのだそうで、「〇〇ちゃん頑張れ!」とかは小声でも言っちゃダメだとも教えてもらいました。(会場内での大きな声は当たり前にダメです)
審査を受けたニョロ達はジャッジコメントというのかな、「この子はこうですね」って、健康チェックというかなんていうか…
外見や内面(性格など)をチェックして「教えてくれる」みたいな紙を全ニョロがもらっていました。
もちろん、表彰式などもあって「1位」とか「入賞」とかそういう順位付けみたいな事も当然ありました。
皆がどの子にも「おめでとう」「頑張ったね」って言っていました。
『皆が皆に』そう言っていました。
それはあの頃斜めにそう思っていた「品評会」なんかでは全然無くて、「その子に対する入念なあれこれチェック」みたいに思いました(※個人の感想)
皆それぞれの楽しみ方と目標があるんだなって分かった「フェレショのジャッジ」
再三になりますが、私はタイトル分けのクラスとかそういう基本的な事さえ理解していないので、これは本当にもう何とも言えないのですが(※詳細は公式サイトで誰でもがすぐにご確認頂けます)皆さんがとても楽しそうでした。
大きなロゼッタとニョロを抱えて涙ぐんでいたパパさんとは、今回が「初めまして」なのに、ずっと前からの知り合いのような気がしていて、あれやこれやとお話した後に「あ、そういえば初めましてですもんね」とか、今思い返しても笑っちゃうんですけどそれはまた後程にして、パパさんが涙ぐんでいた理由はこちら『でんとうちゃん:オータムフェレットショー2019』など
また、「いたちのおうちさん!見て下さい!これがうちの子のです!」って、ロゼッタを見せてくれたその子は、ちょっと事故があって指先に欠損があるニョロでした。
前回はハンディキャップクラスでエントリーしたけれど今回は一般参加でいけると言われてそうしたのだと。
その子とはまた別の子の事ででしたが、こちらのパパさんからは以前にご相談の電話を受けた事があって、やっぱり「初めまして」なはずなのに、全然そんな気がしなくて奥様とも「やあ!どうもどうも!」みたいな感じで最初から和気あいあいでした。
ショーのなんたるかがそもそも分かっていなかった私に「うちの子達はこんな風にジャッジされたよ」って、その紙を何枚も見せてくれながら「だから次のショーではこれを参考にしてきたら良い。まぁ、そうは言ってもうちは今までもこれからも何も変わらんけど」って笑いながら教えてくれたこちらのお父さんとは実に2年…3年?振りましてのあの方です
当ブログに以前一度登場してもらった「こんなことくらいでわぁわぁ言うとったら鼬飼いは務まらん」のあの紳士なのですが、こちら、ご本人より周りの方から「いたちのおうちのあのお話○○さんじゃない?」って、とある界隈で噂になっていたと聞きました(笑)
んー、、、
「よく分かってなくて上手く説明できない」のに、なぜこの話をこのように続けているかと言いますと…誤解を解きたいななんて及ばずながら思っていたりして…
だけれども、どうやったって上手く言えそうもないので、Twitterで目にしたこの言葉をお借りしようと思います。
二人六脚で努力してきた賜物
「ショー」ですから、もちろん「一番良い賞」を目指して当然かとは思います。
でもそれは「誰かと比べての一等賞」では無いって、あの場にいて、その賞・ジャッジの意味が本当の意味で分かったんです。
このフェレットショーに関して「フェレットは皆かわいいんです!」が行き過ぎて「フェレットに順位をつけるなんてけしからんイベントだ!」みたいな発言を目にする事が時々あるのですが、それは偏見ですよって、その昔、同じように思っていたことが私にもあるから
「確かにフェレットはみんな可愛いです。でもだからこそのこのイベントなのですよ」と私の口からもきちんとそう一人でも多くの方に「本当の事」をお伝えするのが、今回、フェレットショーに参加させてもらった私に出来る一つの仕事では無いか…って、これはもうただの自己満足というか小さな罪滅ぼしというか…なんて言ったら良いのでしょうか…
というのも、この大きなイベント、そのほとんどがボランティア運営なんだそうです。
多くの善意だけで成り立つ、皆で作り上げてきているからこそずっと継続できているこのイベントに、私はずっと続いていって欲しいのです。
だからそこに、「知らない」から生まれる誤解や偏見があるのなら、それを知った私には「そうじゃない」という義務があるのではないかと…そんな風に思って今こうしてこの記事を書いています。
「二人六脚で努力してきた賜物」は、
少し前に大きな手術を決断して、今回のフェレットショーへの参加を見送った飼い主さんからお借りしてきた言葉です。
そのニョロは、今回のショーでゴールドタイアという賞を受賞する事が決まっていました。
ゴールドタイアとは?
何も分からない私でさえ、これを見たら分かります。
多分、相当、きっと、相当…
本当にずっと二人六脚で努力してきたからこその賜物である栄誉あるこの賞の受賞より、病気も手術もその後のケアも考えたうえで欠席しようとそう決めて、自宅からまさにその時に二人六脚で乗り越えている最中のこの発信にグッとこみ上げてくるものがありました。
見て下さい!
「魔法の壺の妖精ごっこ」#フェレット pic.twitter.com/Ta7R8vDg2Y
— 紗織ん⚾️ベイスターズ#53💫 (@vivi30rin670231) September 29, 2019
ショーの直前にはもうすっかり元気になっていた27(ニーナ)ちゃん。
副腎摘出手術から1ヶ月。
32日ぶりにお風呂に入りました。
換毛も無事に終わって、
空前絶後のフワフワツヤツヤイタチなんですが❣️
あーん、本当にフェレットショー出れないの勿体ない!!これ過去1、2を争ういい状態なのに!
って、あっけらかんと呟いておられました。
きっと、欠席を決めた事、そこから先のまだまだこれからずっとずっとを二人六脚で歩んでいこうと、そういう思いなのではないかと…勝手にエスパーして涙がこぼれました。
今こうして書いているだけでも、その思いを察すると胸にこみ上げてくるものがあるのですが…
困ったなぁ…
溢れる思いが多すぎて、いよいよ全然まとまらなくなってきてしまいました。
ですが、もういい加減に長くなりすぎてきたので、まとめます。
フェレットショーとは
あくまでも私の個人的な感想ですが、
皆それぞれに「目的を持って参加する事に意義がある」といった、とても活気があり、幸せな気持ちで満ち満ちている場所でした。
ショーにエントリーする目的も様々で良いし、エントリーしていなくても、「お買い物」や「お友達に会う」などが目的でも全然良い場所なんだと分かりました。
「フェレット仲間が欲しい」という方には本当にうってつけの場所です。
誤解や偏見、憶測から時々流れてくる噂話に惑わされて「行かない」というのはもったいないです。
機会があったら是非一度、足を運ばれてみたら分かるとても勉強になる場所なのです。
どこかで、フェレットショーとは「フェレットを愛する飼い主様の学びの場」という文言を見かけました。
まさしく、そういうに相応しい場所だと感じましたので、私もまた機会を作って参加させて頂きたいと思っておりますので、会場で見かけましたらどうぞお気軽に声を掛けて下さいね!
最後に、この記事を書くにあたり、上記の27(ニーナ)ちゃんの飼い主様より直々にこんなメッセージを頂きました。
フェレットショーに遠征に行くには、イタチはもちろん、人間も健康で、時間も作れて、お金も用意できて、、幾つもハードルがある中での二人六脚でした。
フェレットショーは参加できる年齢にも限りがあるので、「あと何回この相棒と共に戦えるかなぁ~」と考えてしまいます。
そんななかで、2019年を参加せずに終わってしまったのが、とても寂しかったのです。
ですが、体調や毛並み、日々のお手入れ、、、毎日しっかり、目標をもって向かい会える機会なので、既に次回の準備は始めています(笑)4歳半での参加ですが、若い子には負けません
大きな手術を乗り越えて、もう目標を持って次回に向けて進んでいる…二人六脚の素敵なお話
ありがとうございました!
皆様も健やかなニョロニョロ生活を☆彡