今日のお話しは特定の商品に対する何かではありません。
それを勧めるわけでも、それがダメだという話でも無いうえに、最後までお読み頂いても「で、結局どうなの?」ってお話しです。
ただ…
たった1つの何かでさえ、誰かの考え方や言い方によって「いいもの」にもなる事もあるし「悪いもの」とされる事もあるって例を知っておいて頂きたくて書こうと思います。
誰かが言った「良い物」が本当はただその人がそれを売りたいってだけの場合もあるし、誰かが言った「悪い物」が本当はその人の偏った知識からそう言われているだけの場合もあります。
誰かから何かを聞いた時、それをただ鵜呑みにして終わらせてしまうのではなく、どんな時でも「その子のために自分は飼い主としてこう考える」をきちんと持てる飼い主さんでいてあげて欲しいんです。
だって、我が子を思ってあなたがそう考えて選択したそれは「その子にとって正解」なんですよ?
そこに自信を持って下さい。
ちょっと誰かに何かを言われたくらいで「間違ってたんじゃないか」なんていちいちビクビク不安になる必要は無いんです。
「あら、それも良さそうね」って「この子達にとっていいもの」の選択肢を広げていく分には構いませんが、これもダメなんだあれもダメなんだって悪いものばかりを集めて窮屈になってしまわないで下さい。
これは、私の中にある思い込みでしか無いのかもしれませんが、私は基本的に、この世に出回るきちんとした「商品」と呼ばれる物は、よっぽどの事でもない限り、「百害あって一利なしでしか無い商品」というのは存在しないと思っています。
どんな商品にも、悪評も好評もあって然るべきだし、「特徴」と呼ばれるそれは、その人や環境によってメリットにもデメリットにもなり得るものとして、レビュー数云々に左右されるのでは無く、自分にはどうかを考える事の方がよっぽど大切だって思います。
まるごとうずら…うずらまるごと…
だいぶ昔の話しになりますが、Twitterで「うちの子のお気に入りです」と某商品を写真付きで載せた時、こんなDMが届いた事がありました。
うずらがフェレットにとってアレルゲン物質の塊である事さえ存じ上げらっしゃらないようなので一言進言申し上げておきますが、うずらは鶏卵に含まれるアレルゲン物質の含有量が一番高いんですよ?それを長く大量に投与すると必ずアレルギー発症します。
あなたの影響を受けてアレルゲン物質がフェレ飼いの間で流行ってしまったらその責任はとれりるんですか?
不勉強にも程があると思いますよ?
もう少し、インフルエンサーとしての自覚を持つべきかと思います。
(原文のまま)
えぇぇぇぇっ!!
知らなかったですぅぅぅぅ!!!!
インフルエンサーって何ですかぁぁぁぁ?
大慌ててで「インフルエンサー」という言葉の意味を調べました。
一方的にこんなDMを送ってきて、そのままブロックだなんてひどいじゃないのさ。
せっかく調べたインフルエンサーって言葉の意味を教えてあげようと思ったのになぁ…
まあ、それは良いとして、
「うずらがアレルゲン物質の塊」だと知らなかったので、調べてみたんです。
本来であれば、そう教えてくれたこのDM主さんにその説明をお願いしたかったんですけどねっ!!
うずらの文献を探した!アレルギーの情報が出てこない!まるごとうずらについての裏付けが欲しい!
このDM主さんは「インフルエンサー」についてもそうですが、知識として十分な裏付けがないまま曖昧な状態で「断言」してしまう方なのかな…
それとも私の調べ方が間違っているのかな…
いくら調べても「うずらは鶏卵に含まれるアレルゲン物質の含有量が一番高い」とする論文が見つけられませんでした。
余談となるかもしれませんが、卵アレルギーの主なアレルゲン(アレルギーの原因物質)は、黄身ではなく卵白(白身)の方にあって…あってというか、その卵白を構成する中で一番主要である「オボアルブミン」(約54%)か「オボムコイド」(約11%)と呼ばれるどっちか(または両方)のタンパク質がそれである場合が多いんです。
だから、うずらにはそのオボアルブミンかオボムコイドが一番含まれているかどうかを調べれば良いだけの話しなんですけど、それが出てこないんですよ…
毎年、この時期(花粉症)お世話になっているアレルギー科(人間用)の先生にちょっと話しを振ってみたらば、全然、話しが通じませんでした。
そりゃそうですよね。
さて、どうしよう…本当の事が知りたいなぁ…
うずらについて「まるごと」の話しをした…ら、アレルギーどっかいった!
そうです、最後の2つのセリフは海外在住のニョロ友です。
多分、想像してるのとは違うと思う…って商品の写真を見せたら、
って、もう皆ったら…
でも、確かにそうなんですよね。
人間でもそうですが、本来、アレルギーというのは「なってから」なんです、原因を突き止めたり対処(投薬等)するのは。
昨今では、お子様のアレルギーがものすごい勢いで増えてきているそうで、妊娠中や授乳中から「お子様がアレルギー体質にならないために」みたいなあれがたくさんあるのだと話だけは聞いた事がありますが、いかんせん私には全く関係が無い事なので詳しい事は知りません。
多分、その辺りとゴッチャになって、この子達の事も「アレルギーにさせないために」と不安をかきたてられてしまう方がいるのでしょう…
不安になる事が悪いとは言いませんが、気になるなら、あなたがそうすれば良いだけですし、周りの誰かにも気を付けた方が良いよって言う時には、そう教えてあげるだけで良いと思うんです。
まとめ:不安を煽る言葉は「教えてあげる」事にはならない、聞かなくて良い
先ほどのDMが私のところにきたのは2年くらい前です。
その後、半年くらいはちゃんと調べて回ったり、友人知人に事あるごとに「どうなの?」って聞いていたりもして、その頃は、その調べた事とかそういう何かを記事の下書きにいれて…どこかで公開したのか、はたまたどっかの下書きフォルダに入ったままなのか…もうそれさえ覚えていません。
すっかり忘れていました。
では、なぜ今またここへきてこの話を改めて書く事にしたかと言いますと…
同じような内容のDMがきたそうで
~って言われたんですけど、それは本当ですか?あげちゃダメなんですか?うちの子のお気に入りなんですけど
みたいな問合せが複数件ちょこちょこ届くようになってきたのですよ…
って言いたいところですが、もしかしたら私の時と同じように、言われっぱなしでブロックされていたりしたら、聞けませんもんね。
と思って書きました。
あのですね…
良い機会なのでついでに、こちらも言わせておいて頂こうかと思うのですけど…
SNSなんかで「自分ならそうしない(それはあげない)」って発言を見かける事があるじゃないですか?
あれってば、「それは止めた方が良いよ」っていうのをやんわりとでも『伝わって!察して!』って事も確かにあるにはあるんですけど、大抵の場合は、単純に、その人の個人的な「そうしない」というそれを発言しているだけだったりするのですよ。
それらをいちいち片っ端から拾い集めて、全部を基準にして悩み始めたら何も出来なくなっちゃいますよ?
まぁ、今回のようにDMなんかで直接「ダメだ」って言われたら不安になってしまう気持ちも分からなくはないのですけど、何がどうダメなのか説明もしてくれていないのに、なんでそれで「やめなくちゃ」になるのか、私にはそっちの方が理解できません。
自分が我が子にあげてみたいって選ぶものくらい、自分の頭で考えて良いんですよ。
それが、あなたのお家のやり方になっていくのですから、堂々としていて良いんです。
多すぎる情報で苦しくなった時にはシンプルに考えて下さい。
フォロワー数が多いとかブログやってるとかそんな事を判断基準にしてはダメです。
当然その「ダメ」には、うちも含まれていますからね。
うちみたいなただの素人ブログは「あぁ、そういう事もあるのね」って参考にするだけ、読むだけ、に留めて下さい。
そうならないよう、極力、言葉の使い方には気を付けてきているつもりではありますが、もしも万が一にでも「いたちのおうちにこう書いてあった、どうしよう…」って不安になる事があったら、直接、私に聞いて下さい。
いたちのおうちに書いてあった事の真偽をいたちのおうちと関係無い人に聞いたところで答えは出ません。
また逆に、どこだかよそ様のブログだ何だに書いてあった、Twitterでそう言ってる人がいただか何だかって内容をうちに問合せされても「知りません」。
そういう時には直接そちらへお問い合わせ下さい。
っていうか、どんな時でも「プロ」「専門家」「研究者」等々、そういった方から発信される一次情報を聞くようにして下さい。
そうやって、信じるに値する正しい情報を仕入れたうえで、あとは「自分で考える」、その子のために良いと思った方を選ぶ、それが一番良い事だって私は思っています。
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