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いたち(フェレット)

フェレットのお引き取りから里子に出すまでザっとの流れと横の繋がりの事

2018年12月9日

今月に入ってすぐ、いたちのおうちにお引き取りの要請がありました。

本来であれば、今日(12月8日)がその日です。した。

「途中で連絡が取れなくなる」というのは、今回が初めての事では無い(むしろよくある)ので、そこに何か特別な感情を抱いてはいませんし、その事についてお話しがしたいわけではありません。

ただ、今回の事はちょっと「異例」です。

多くの方に知っておいて頂きたい事と、

たった一人のあなた

と、もしかしたらまた別のあなたがいるのであればそのあなた

に、今すぐに聞いて欲しい事になります。

※この記事を作成中に連絡がありましたので、その子達について直接の心配事はもうありません。

が、そこまでは書いていたそのままで載せます。

なので、ただの雑記としてお読み頂けたらと思います。

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その子は何かしらの疾患の恐れがあります!他の子と会わせてはいけません!今すぐに違う病院へ行って検査をしてあげて下さい!

ご相談内容は「引っ越し先には連れて行ってあげられないから、今月中に里親さんを探さなければいけない」というものでした。

いつも通り、すぐにでもいたちのおうちでお預かりする事は出来ます。里親さん探しはご自身で続けられますか?

と、お話しさせて頂きましたが、今月がもう引っ越しならきっとそれどころでは無いでしょうし、そこは、いたちのおうちを信用して下さってるとの事で、もしお引き受けの日までに見つからなければ里親さん探しもこちらでお引き受けする事になりました。

「信用してる」と言って頂けるのは本当に有り難い事です。

これもひとえに、いつでも協力してくれる個人ボラさんや皆々様方のお陰だと思っています。ありがとうございます。

脅すつもりではありません。そのつもりなら、あの時にそう言っています

月齢8ヶ月の男の子と月齢3ヶ月の女の子…どちらも可愛い盛りです。

そんな時に里子に出さなければいけない状況になるのはどれだけ辛いか、お察しします。

引き取り先が決まった以上、出来る限り一時でも長く一緒にいたい気持ちも分かります。

本当なら私だってそうさせてあげたい気持ちはあります。

でもあの時、私がこちらでのお引き取りを急いだのには理由があるんです…

2か月も下痢が続いてるのは普通じゃない!「危ない」んです

お話しを伺った限り、病院へちゃんと通っているのは分かります。

愛情を持って育てておられるのは十分に伝わってきました。

ただ、「病気」に関してはそれだけではダメな時と場合があります。

愛情だけでは病気を治してあげられないから病院があるのです。

一口に「病院」と言っても、1つの病気や症状に対する考え方や治療方針はそれぞれの病院によって違います。

私たち飼い主がその責任を果たす為には、「ただ病院へ行けば良い」んじゃないんです。

「病気を治してあげるために病院へ行く」んです。

かかりつけのお医者さんを批判するつもりではありませんが、

「10月から下痢が始まり胃腸炎と診断され、薬を変えたり色々してもウンチが一度も安定しないまま(二ヶ月も経った)今日まできていて、体重が落ちてる」というのは、私的にはもうセカオピまたは転院を強く勧めたい、そういう段階…さえ過ぎています。

「急いで処置にあたらなければ、そのまま衰弱していってしまうんじゃないか」って心配しています。

本来、胃腸炎や下痢止めのお薬をバイトであげる事はあまりしません。

バイトは毛玉排出等「出す」作用が強いものが多いので、下痢をしている子には与えない方が良かったりします。

お医者さんの指示でそうされていたそうですが、「お薬をイヤがってバイトも舐めなくなった」とおっしゃっていたので、「バイトはあげていない」と判断して、その事に強く触れる事はしませんでしたが、

私が知っている限り、抗生剤の投与をしても症状が治まらない下痢を、それも2か月もの間、胃腸炎とするのはありえない診断です。

コクシやリンパ腫、等、考えられる疾病はいくつかありますが、それら何か別の病気を疑ってもっと早い段階で検査をしてくれていなければ…と、、、

2か月かけて落ち続けてきている体重だって、もう食い止めてあげなければ命が危なくなる事だって考えられます。

だから、私は少しでも早くお引き受けしなければと思い「いつでもお家まで伺います」と申し出たのです。

そして、「こういう状態だから、その後の治療もきちんとしてくれる人に」というあなたの飼い主として責任ある言葉をしっかりと受け止めました。

お引き受けしたその足で病院へ行くのは健康状態に何も不安が無い子でも、いた家では必ずそうしますが、今回は「そのまま治療や入院が必要になるかもしれない」として考えていました。

自宅療養になった場合に備えて、お電話の後すぐに、その子用にこれらも買い揃えました。

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別々のまま、二匹とも病院へ!詳細な検査を二匹とも!

「3ヶ月の子の方がまだワクチンが終わっていないから一緒にはしていない」とても賢明な判断です。

ただ、状況から考えてみると、その子から何かが移った可能性も考えられるかもなって思っていたりもします。

例えば、コクシジウム等は発症していない健康な(そうに見える)子が感染源だったりする事があります。

コクシジウムのオーシストは、生体同士の直接の接触がなくても、同じ床を歩いただけでもうつる事があるとても強い感染力を持っています。

コクシジウムについての詳細は『フェレット【コクシジウムとは?】ウンチの変化で見る症状と予防するには?』でご確認頂ければと思いますが、ショップからお迎えしたばかりの子がコクシジウムに寄生されている事は決して稀な事ではありません。

10月というのは季節の変わり目で免疫力が少し落ちる時期ですし、お迎え症候群なども考えられますので、何かしらの影響で免疫力が下がって発症したのかもしれません。

…2か月間という期間を考えるとコクシジウムではないかもしれませんが、とにかく、二匹を会わせない状態のまま病院へ行って詳しい検査をどちらもしてみるべきだと私は考えています。

ーーーとここまで書いていた時、

ご友人が里親さんになってくれる事になったと連絡を頂きました。

解決しました。でも知っておいて下さい!

上記は、連絡がとれないまま、もし状況が変わったのだとしても、これを読んでくれたら「すぐにこうして欲しい」と思う事をかなり強い表現で書きました。

でも、それは直接お伝え出来たので、もう、あの子達についての心配はありません。

安心しました。

良かったです。

ですが、このまま記事として公開するのは知っておいて頂きたい事があるからです。

以下、覚えておいて下さい。

保護活動者達は何となくでも必然的に繋がっています

保護活動者は「フェレットの安全」が第一です。

そこには「他の多くのフェレット」も含まれます。

なので、こういう状況の時は

「感染症(伝染性疾患)の疑いかもしれない子がそちらへ行っていませんか?」という連絡を回し合います。

もちろん、飼い主様の個人情報ですので、むやみやたらと多くの皆に拡散するというわけではありませんが、代表者や責任者、そこから近いと思われる(接触があるのではないかと推測できる)個人ボラさん複数人には間違いなく、その情報は回ります。

これは、(距離があったり手続きやその他で)やり取りが面倒くさくなったのかなと推測せざるを得ないタイミングで何の連絡もないまま突然「他へ流れる」「他から流れてくる」という事案が昔からめちゃくちゃ多いから、必然的に自然発生した暗黙のルールみたいなものです。

そこには里子クレクレ偽保護活動者のあれもあったりして、一概に元親さんだけがどうこうという話では無いんですけどね…

クレクレ厨のやってる事がどうこうは今日ここでは省きますが、「クレクレ厨リスト」という情報も私たちは共有していたりするんですよ。

詳細は『里親募集で選ばれない人の特徴:「自称保護活動者」「里子なら何でも良い」は論外』等をお読み頂ければと思います。

だから私は最初に

「その子の健康状態に何か変化があったらすぐに連絡を下さい」の他に

「気が変わったでも良い、やっぱり飼える事になったでも良い、何か状況が変わったら必ず連絡を下さい」と言いました。

お約束の時に連絡がもらえず、そのまま連絡がとれなくなったら、そうやってその情報を他へ回さなければいけないからです。

これは、他の保護活動者達も必ずそうする事です。

考え無しに片っ端からウェルカムウェルカムできる適当な動物コレクターとは違い、きちんと事業所登録をしている受け入れ(預かり)施設には他にも守らなければいけない子達がいる場合があります。

施設では無くても個人ボラさんのお家には大概、そのお家の子がいます。

もしかしたら感染症の可能性がある子を「何も知らないまま」受け入れる事態は皆が協力して未然に防ぎあっていかなければいけないのです。

それはお分かり頂けますよね?

いたちのおうち自体ではそんなに多くは経験してきていませんが、これまで多くの「連絡とれなくなった」「ばっくれられた」を聞いてきました。

それらは活動者同士の単なる愚痴ではなく、「情報共有」というれっきとした業務連絡なんですよ。

今後もし、そういう活動をしている人間とそういう約束をする事がありましたら、約束の時間には必ず連絡をして下さい。

できない時には前もってその旨を伝えたら良いだけの事ですので、それだけは覚えておいて下さいね。

見えていない所で動いてくれてる人達のこと

受け入れのお話しがきた時点で、考えられる全ての事に対応できるよう私たちは万全に備えます。

今回の件でいうと

一匹が健康、一匹は隔離しての継続治療が必要だった場合の事を考え、健康な子の方をお願いできるか預かりさんに声をかけました。

すぐに「いつでもok」として、ケージを1つ用意してスタンバってくれていました。

そういう時にはいつも「元気だったら」と仮定して里親募集についての話し合いも平行して進めます。

写真のサプリメント屋さんには「こういう状態の子をお引き受けする事になりました」として何を揃えたら良いのか相談をしました。

発注してから届くまでがいつもより少し早かったような気がします。

もしかしたら、その子が来た時には手元にそれがあるようにと緊急時として配慮して下さったのかもしれません。

それ以外にも色々な場合を想定してスタッフや個人ボラさん達全員に仕事やその他のスケジュールを出してもらってその連携シミュレーションをしたりもします。

お分かり頂けますでしょうか…?

皆が皆、ブログやSNSをやってるわけでも、逐一報告しているわけでも無いというだけで、裏ではものすごく多くの方達が「いたちのおうちの保護活動」に携わってくれているのです。

まとめ

今日のお話しは「何を書こうとしてるのか」が途中で変わってしまったので、着地点が見つけられなくなってしまいました。

ただ、誤解があってはいけないのでこれだけはお伝えしておきます。

このお話しは今回の元親さんに対して某かを伝えたい内容ではありません。

もちろんそのつもりで書き始めたのではありますが、もうそれはお伝えしています。

きちんと「また何かあったらいつでもご相談下さい」とお話しもついています。

なので、「こういう例もある。そういう場合にはこんな流れで皆が動いているんだな」ってザっとでも知っておいて頂けたらなってお話しですので、どうかご理解頂けたらと思います。

最後になりますが、

新しく来た子が検査で「コクシジウム」と言われても、何も慌てる事ではありませんからね。

衰弱にだけ気を付けてきちんとした徹底管理で、なるべくうつらないよう、「他の子で発症させない」よう、やり方はいくらでもありますからね。

それについてはこちらなど参考にして頂けたらと思います。

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