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いたち(フェレット)

フェレットに生肉(生食:ローフード)メリット・デメリットを知る事から始めよう

2018年11月30日

つい先日、Twitterに生肉の塊を食べさせようとしている旨を投稿した時の事なんですけどね、

どっか遠くの斜め上方向からマウンテンゴリラが2~3体ほど体当たりしかけてこようとしているみたいだよって情報が入ってきてビビりました。

ビビるったって、あれですよ?

攻撃力にビビるとかじゃなくて、「何、言ってんの?気は確か(その内容でマウントとれるとお思い)ですか?」って方にですけどね。

そもそも、基本的には人の話しを聞いてないのが昭和のおばちゃんの売りって事は皆さんご存じですよね?

でもって、私はその昭和のおばちゃんなんですよ。

だから、完全スルーでいこうと思ったんですけど、こんな素直なDMが届いちゃったので…

生肉あげるの怖くないですか?
私も以前、あげてみた事があるのですけど、消化のこととか寄生虫のこととかでマウントとられまくって炎上させられたから止めたんですよね。
でも、Twitter見てると○○さんとか○○さんとかはあげてますよね?
フォロワーが多い人は叩かれないみたいなので、滝川さんもきっと大丈夫だとは思うんですけど(滝川さんは炎上とか気にしなさそうですがww)とにかく、生肉って怖くないですか?

私が炎上を気にしないタイプかどうかはさておき、ついでに、伏字にさせて頂いた方達のお話しもここでは関係無いものとさせて頂き(私がここで、その方達の事について語れるあれはありません)、あくまでも私個人のお話しとしてお答えします。

A. 生肉は別に怖くないですよ

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生肉(生食)のメリットとデメリット

まず初めに、

この子達のご飯の話しをする時に「野生のイタチは~」という視点は一回、端っこに追いやっちゃって下さい。

あの子達(野生のイタチ)の平均寿命は、ペットであるこの子達(フェレット)とは比べものにならないほど短いです。

同じイタチ科であっても、その詳細はイタチの種類によってまちまちではありますが、日本イタチは「約2年」と言われています。

なので、そこありきで…というか、そこを基準に話をしたらダメなんですよ。

「参考にすべき」と「基準にして考える」は似ているようで全く意味が違うって事を覚えておいて下さいね。

生食(ローフード)について

ローフード(英語:raw food)、生食(せいしょく)とは みたいな話は長くなるから丸っと省きます。

「ローフード」でググれば、山のように情報は出てきますので、そちらでご確認頂ければと思いますが、昭和のあの頃「生のお肉は消化できないからよく焼いて食べましょう」って言われてたあれは

加熱したお肉は飲み込むまでに咀嚼の回数が少なくて良い(というより「噛みちぎりやすい」)っていうだけの事で、生肉より消化がしやすいという事では無いのですよ。

アゴへの負担が少ないことと、胃腸にかかる負担は全くの別物だって事に人類がまだ気付いていなかった時代の話しなので、その辺がごっちゃになってただけなんです。(私論たっぷりで語弊あり)

そんな眉唾理論ではあれなんで、ここで真面目なお話しをしますと…

エベレストの登頂に日本で一番最初に成功した冒険家の植村直己さんってご存知ですよね?

その方のお話しをまとめた著書:文藝春秋「植村直己 夢の軌跡 第3章 冒険家の食欲(前編)」~がとても興味深いので、是非、皆様にもご一読頂きたいんですけどね

そこには、こんな事が書いてあるってまとめたうえで、ご自身の見解を話して下さっているとても有益で分かりやすい物を見付けたので以下全文抜粋

生肉のメリット

北極圏で先住民と生活をともにしていたとき、現地人と同じアザラシの生肉を食べることにしたのですが、最初のうちは受け付けず(おそらく腸内細菌の適応速度の問題から)気持ち悪くなりながら我慢して食べていました。しかし、数日もして慣れてくると、日本から持ってきた食事を食べているときよりも体調が良くなったというのです。

(ただし、肉だけを食べてすごす場合、肉食獣と同じように、内臓も一緒に食べることではじめて完全食になります)

また、グリーンランドに住むイヌイットは、デンマークに移住したイヌイットに比べて有意に心臓疾患が少ないということがわかっており、両者の血液を調べたところ、グリーンランドの先住民ではEPA(オメガ3)とアラキドン酸(オメガ6)がほぼ同量であったのに比べ、欧米先進国のデンマーク移住群ではEPAが極端に少ないことがわかりました。(オメガ3とオメガ6は摂取比率が重要です)

EPAというのは寒冷地の生物がもつオメガ3系の脂質で、加熱するとすぐ壊れます。寒冷地の魚介類に多く含まれていて、その魚を食べているアザラシも必然的にオメガ3が豊富な体になるということです。

また、アザラシに限らず生の食品には、自らを分解するための「酵素」があり、それが消化を助けてくれるのです。酵素もまた熱に弱く、加熱によって酵素が失活した食べ物は、胃腸やすい臓から分泌される消化酵素に依存することになり、それらの臓器に負担をかけます。現代人に糖尿病が増えた要因のひとつとも考えられています。

Quora 2018/03/07 回答

ここで大事なポイントは2つ!!

生の食品(生肉)は

  • 微量栄養素が崩れない
  • 消化酵素が生きている(消化しやすい)

補足になるけど、生肉を食すなら

  • 内臓も一緒に食べないと「完全食」とはいえない
加熱で壊れる微量栄養素

「加熱すると多くの栄養素は壊れてしまうから」がローフード推しの方が最も重要視しているポイントです。

その中でも、この子達にとって特に重要な栄養素である消化酵素ビタミン類の多く、またタウリンなんかはとても熱に弱いという事が分かっています。

お肉にせっかく豊富に含まれているそれらの栄養素ですから、「お肉を食べる」という時には、出来たら栄養素もそのまま食べさせてあげた方が良いって思うんです。

あくまでも私の個人的な意見ですけど。

寄生虫について

今では提供しただけで、お店が営業停止処分になるほど、厳しくダメだって言われているレバ刺しで日本酒一合半はかっくらってた思い出がある私にとっては、とても嘆かわしい話なんですけど、「生肉を食べないで」って時代なんですよ今はもう…

詳細は『内閣府:食品安全委員会~食中毒にご注意下さい~寄生虫について』なんかをお読み頂ければと思いますけど、これ「人間用の話し」ですからね。

この子達の大元とされるヨーロッパケナガイタチが常食しているのは野鳥・野ネズミ・カエル・ヘビ・うさぎ・昆虫・その他野生動物の死骸…と言われているんですけども、もちろん、全部、「生」で食べています。

そんな子達なのに、寄生虫が原因で体調を崩してしまうような内臓だったら、もうそれは種の存続に関わっちゃう大問題ですからね。

ちょっとやそっとの寄生虫なんかに負けない内臓(消化液やら何やら)をちゃんと持ってるんですよ、この子達も。

さすがに、野生動物の死骸にいる寄生虫はペットのこの子達にはリスクになりかねませんが、(生)食用として売っているお肉にはそんなリスクは無いから大丈夫です。

お肉屋さんを信じましょう。

「寄生虫の卵が体内に入ったら」「卵が胃酸で溶けなかったらウダウダ」なんて言いだす人もいますけど、そもそもこの子達の口から入った食べ物は3~4時間で消化管を通過していくんです。

孵化する前に排泄されちゃうから大丈夫です。

っていうか、それこそ、前回にも言った通り

「先人たちの~」を参考にすれば良いだけの事なんですよ。

「生のお肉を食べさせたら寄生虫にやられちゃいました」ってフェレットの話しを、私はまだ一度も聞いたことがないです。

だから、「ちゃんとしたお肉」なら大丈夫って思っているので何にも怖くなんてありません。

わ!た!し!は!ですよ、あくまでもね。

生肉(手作りごはん)のデメリット

手作りご飯という事は、その全てが飼い主による自己責任になってきます。

今さっき、「寄生虫の心配はしていない」と言ったその舌の根の乾かぬ内にこんな事を言うのも何なんですが、そんな事は分かりませんからね。

そのリスクは0じゃないって事です。

また、栄養素の問題には超絶真剣に取り組まなければいけません。

最初に言ったように「野生のイタチ」に合わせて、ただ生肉だけを与えていたら、どういう事になるかは考えなくてもお分かり頂けるかと思います。

しかも、それは単なる「肉」です。

上記で植村さんのお話しの中から「補足」として取り出した「内臓も一緒に食べることで完全食となる」には足りません。

なのでそれだけについては、こちらで補えるんじゃないかと思って買ってみました。

っていうか、逆です。

こちらを買ってみたから、「ちょっとあげてみよう♪」ってなっただけなんです。

塊のお肉をムチャムチャ食べる喜びを知ってくれたら嬉しいなってだけ

その時は別に「フードの切り替え」というわけでは無かったので、食べないなら食べないで別に良かったのですが、ちょっとあげてみたら、さすけがお肉に興味を持ってくわえて歩いて行ったので、いけるんじゃないかと思って本格的に用意してみました。

  • カリカリご飯と同じくらいの大きさに切ったラム肉(※手作り生食にする時には、いきなりこんな塊肉をあげたら警戒されちゃうかもしれないので真似しないで下さい
  • サプリメント(消化酵素と発酵グリーンミック+α)
  • お肉に火が通らない程度の温度のお湯

その結果が今日のこの記事を書くきっかけとなったこちらのツイートになります。

根気よく続けるか、ミルサーを使って云々の正攻法でいったらきっと、さすけは生肉をオヤツに食べるマンになってくれそうな気がします。

これはあくまでも私の自己満足でやっているだけです。

お勧めとかそんな話じゃないので、誤解なさらないようお願いしますね。

生であげて良いお肉と加熱処理しなければいけないお肉があります(例:豚・鳥・など)、事前にきちんと調べてからにして下さいね。

まとめ

一応、今日は、時々耳にする生肉(生食)に対する間違った批判的な発言でマウントをとられたと泣いているあなたのために書いたんですけど、お分かり頂けましたでしょうか?

相手が間違っている事を指摘できないあなたにも非はあるのですよ?

これはデメリットの項目であげましたけど、

「手作りご飯は飼い主の自己責任」なんです。

炎上させられたと嘆いているその原因は、フォロワーさんの数の問題なんかでは無いと思います。

寄生虫や消化の事だけで良いのであれば今日あげた程度の最低限の事くらい知っていたらマウント云々なんて事にはなりません。

せっかく、手作りご飯にしてみようと思った気持ちを他人からの横やりで止めてしまうのは勿体ないです。

是非これを機にもう一度、取り組んであげてみてはいかがでしょうか?

カリカリご飯でもドロドロ生食でも、飼い主が「美味しいよ!召し上がれ!」って愛情たっぷり注いであげたら、それが一番この子達にとって幸せご飯になるんじゃないかなって私は思っています。

今日のアイキャッチ画像は、先に食べ終わったさすけがえるちゃんを待ちきれなくて、その場で寝ようとしている瞬間です。

可愛いでしょう♡?

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

-いたち(フェレット)
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